飛島章氏(当会特別顧問)の論文が「月刊公論」に掲載されました。題名:「徳川将軍のリーダーシップ」

この程、株式会社財界通信社が発行している「月刊公論」に、当会特別顧問である飛島章氏の論文「徳川将軍のリーダーシップ」が全4話5回にわたり掲載されましたので、ご紹介させていただきます。

徳川将軍のリーダーシップ
  江戸幕府の十五代の将軍たち -徳川幕府のガバナンス考

第1話 将軍権力の成り立ち
第2話 五代綱吉は名君か暗君か?(前編・後編)
第3話 大老 井伊直弼の決断
最終話 慶喜と春嶽の明治維新

飛島 章 氏
株式会社従心会倶楽部 特別顧問
吉備国際大学 客員教授
元飛島建設株式会社 代表取締役社長

2年前(2019年4・5月)、当会において『江戸徳川幕府のガバナンス』と題して行った講演内容を増強して文章化したものです。260年余の長期政権を維持した江戸時代の徳川幕府には、重臣たちに支えられた精緻な統治システムがありました。ところが、幕末にはそのシステムが機能不全におちいり、幕府は自壊してしまいます。

江戸時代に形成された、この政治文化の遺産が明治政府に受け継がれることがなかったのは、誠に勿体なく残念なことだと考えています。その思いを、江戸幕府の成立から崩壊に至るプロセスを4話に分けて表現しました。

第一話は、将軍権力が朝廷から委任されたものであり、その権力は「老中制」の形をとって、選ばれた重臣たちの手で運用されることになる経緯を明らかにします。

第二話(前後編)では、5代綱吉と8代吉宗のどちらが明君であったか?重臣や側近たちの働きを含めたチーム力で比較・再評価してみました。

第三話は、下り坂の幕府の中で幕臣たちの奮闘ぶりを描きました。江戸時代を通して最強の幕臣が、大老井伊直弼だったと確信しています。

最終話(第四話)は、1860年(万延元年)から1868年(明治元年)までの幕末8年間のドラマ。薩長だけでなく、幕府側も諸藩も新政府の樹立へ向けて一斉に走り出す中で、思い通りの結果を出した真の勝者は誰だったのか?

それぞれ独立した物語になっていますので、ご興味のある部分だけでもご覧ください。ただ、最終話に限っては第一話との併読をお勧めします。

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