大黒昭顧問から年賀状を頂きました

従心会俱楽部顧問・大黒昭氏からの年賀状を頂きました。心に響く文章ですので
紹介させていただきます。

明けましてお目出度うございます
昨年中はご交誼ご指導を賜りありがとうございました。
私もこの1月3日で満91才となり卒寿を卒業することが出来ました。運動に怠慢で
あった報いでこのところ脚力が低下し昔の纏足の女性のようにヨチヨチ歩きを余儀
なくされています。昨秋有名な歌人馬場あき子さんの卓話を聴く機会にめぐまれまし
たが91才と聴いてびっくりしました。シックな着物をきっちりと身につけ颯爽と登壇
ユーモアを交えながら音吐明朗と話される姿を見て「老いざかり」という言葉を思い
起こしました。この言葉は小高賢著「老いの歌」の中で紹介されている築地正子さん
の歌「のび盛り生意気盛り花盛り老いざかりとも言はせたきもの」にあったものです。
「老いざかり」という言葉は老いというものをネガティブでなくポジティブに肥えて行
こうという姿勢がうかがわれます。私も身体的には難しいものの精神的には「老いざ
かり」といわれる余生を送って行きたいと期しております。
本年も皆様にとって幸多き年になりますよう末筆ながら祈念いたします。
令和2年 元旦