紅花栄う(べにばなさかう))

紅花がいちめんに咲くころ。
化粧の紅がとれる花摘みは、ちくんととげに刺されながら。
黄色い花を咲かせ、紅の材料となる紅花。
古くは和名を、呉藍(くらのあい)といいました。中国の呉の国からきた、藍
色という意味。そこから転じて、くれない(紅)となったようです。
紅花の花びらは上のほうに水がとける黄色の色素、下の方に水に溶けない赤の
色素を含んでいて、水にさらしては乾燥させながら、紅色にしていきます。
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〔出典〕日本の七十二候を楽しむ-旧暦のある暮らし-
    白井明大著、東邦出版