太陽と月の暦

人は昔から、太陽や月のめぐるリズムを、季節や月日などを知る手がかりにしてきました。地球が太陽のまわりを一周する時間の長さを一年とするのが、太陽歴。月が新月から次の新月になるまでを一か月とするのが、太陰歴です。
旧暦というのは、太陽暦と太陰歴を組合わせた太陰太陽歴のことで、明治五年(1872年)に「改暦の勅書」が出されるまで長い間親しまれてきた、昔ながらの日本の暮らしの暦です。旧暦では月日は、月の満ち欠けによる太陰歴で定めていました。(新月の日が毎月一日になります。)季節には、太陽暦の1年を四等分した春夏秋冬の他に、二十四等分した二十四季節(にじゅうしきせつ)と、七十二等分した七十二候(しちじゅうにこう)という、こまやかな季節の移ろいまでが取り入れられていました。
今後、随時ご紹介したいと思います。
〔出典〕日本の七十二候を楽しむ-旧暦のある暮らし-
    白井明太著、東邦出版㈱発行
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