ミャンマー出張記

この程、松本理事と辻理事がミャンマーに出張されました。辻理事にその出張記を寄稿いただきました。
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この度、松本理事と辻理事がオイスカ様にご縁を頂き11/18(土)~11/20(月)にかけてミャンマーに出張しました。
私にとっては初めて訪れる国であり、しかもマレーシア・コタキナバルから、マレーシア・クアラルンプール、その後にミャンマー・ヤンゴンという連続した旅程での訪問でしたので、いささか不安もありましたが、オイスカ様の手厚いご支援により非常に充実した出張となりました。改めて感謝申し上げます。

さて、今回の出張の目的はオイスカ会員企業である SHAN MAW MYAE CO.,Ltd 社(マレーシア現地法人)から頂いた、ある提案要請へ応えるためであり、ミャンマーの到着当日に本社を訪問し、早速、Nyan Lin CEO への提案と現地状況のヒアリング、ディスカッションを行いました。

その後、今回のSHAN MAW MYAE CO.,Ltdからの提案先である現地のキーパーソンとお会いし、我々の日本での連携先の方にもフィリピンからSkypeで会議に参加して頂きながらご提案、ご要望の確認、ディスカッションを行い、現地時間の21時頃まで、熱心で充実したミーティングを開催しました。
現地キーパーソンの方々はミャンマー国内の遠方からも含め4名もお越しいただき、皆さんの”ミャンマーが抱える社会的課題を解決したい”との熱い想いが会話の端々に感じ取れ、我々も非常に共感しつつ、その志にも感銘を受け、是非にでもビジネスとして実現させたいとの想いを強くしました。(詳しい内容については、ビジネス企画段階のため残念ながら現在まだお伝えすることはできません。今後の進展にご期待ください!)早速12月のご訪問日程を決定し、熱い会議を終えました。

その後、キーパーソンの皆さんはお帰りになりましたが、今回のビジネス連携を取り持っていただいた、オイスカの永石安明専務理事、Nyan Lin CEO、従心会倶楽部 松本理事と私の4名でミャンマーのローカルが通う海鮮料理店に行き、懇親会を行いました。
私の中では農業国のイメージが強いミャンマーなので意外でしたが、エビ、イカ、貝類などに加え、特に巨大なシャコが有名とのことで、我々も塩焼きにしてもらい、かぶりつきました。
料理の味付けは全体的に少しぴりっと唐辛子が効いていますが、日本では食べたことのない味に驚嘆しつつ、初めて飲む”ミャンマービール”と共にとてもおいしく頂きました。

翌日、11/19(日)は、現地視察に充てるべく、まずは、仏教国ミャンマーの国民が誇る巨大な仏教寺院”シェダゴン・パゴダ”を訪れました。

◆巨大な仏教寺院 ジャダゴン・パゴダ

午前中でも強烈な日差しが肌をさす中、大理石が敷かれた広大な敷地の中を参拝者は全員裸足で回ります。(靴下も履いてはダメです。)床の大理石は白の部分が大半で、太陽の照り返しで、焼けつくような暑さでした。寺院の内部には、金色に輝く巨大な仏塔を中心に、巨大な仏像がいくつも安置されており、その前では、大勢の人々が長時間座りこみ、熱心にお祈りされていました。私も、現地の方々に倣い、実現すれば多くのミャンマーの方々を支援できる今回のビジネススキームが成功するよう、お祈りしてまいりました。

午後からはダウンタウンにある商業施設を訪れました。昨今の成長が著しいミャンマーならではの”新旧”が入り混じった場所であり、とても興味深い視察を行えました。
まずは、”新”の方からですが、新しく建設された見事なデパート型施設、Junction Cityです。内装や店舗も最新で、ブランド店も出店しており、諸外国と同様のハイレベルな施設でしたが、店も店員さんもお客さんも、全体的になんとなくゆる~い感じが漂っていました。

次に訪れたのが”旧(従来)”の商業施設、ボージョー・アウンサン・マーケットです。小さな店舗が、複雑に絡む狭い路地に所狭しと並んでおり、ロンジーなどの民族衣装やサンダルなどから宝飾品に至るまで、食品を除くミャンマーの生活必需品や土産物が全て手に入る感がありました。
施設としてはかなり古いのですが、何となく皆さんのんびりと商売していて、スリにさえ気を付ければ、中国の市場のように無理な押し売りもされないので、ゆっくりと見て回れます。
一般的な国民の月収は1~3万円と言われているミャンマーですので、全体的な物価は日本と比較してかなり安いです。おおよその感覚だと、1/5~1/10というところでしょうか。もちろん、デパート型施設にあるブランド品などは、日本と同様の値段です。

ミャンマーでは、現在、国の成長の潮流に上手く乗っている人たちが富裕層、中間層を形成しつつあるそうです。地価なども、20年前には1エーカーで20万円程度で買えた土地が、場所によっては数千万円~数億円単位に跳ね上がっているとのこと。街中を見ていても建設ラッシュで、様々な場所にビルの完成画予定図が掲示されていました。ただし、まだまだ貧困層の幅は広く、富裕層・中間層と貧困層との格差はますます拡大しているそうです。タクシーに乗って渋滞で止まっていると、赤ちゃんを抱えた裸足の女性が物乞いに来ることが何度もあり、切ない気持ちになりました。

ミャンマーにとっては、観光資源も重要なインカムのひとつだと思います。特に11月~2月は乾季のため、観光には良い時期です。直行便もあり、約8時間で到着します。(時差は、日本の方が2時間30分早い。)
ぜひ皆さんも一度、目覚ましい発展と昔のアジアの情緒が入り混じる仏教国ミャンマーへご訪問ください!

◆ガンドージー湖と遠景から見るジェダゴン・パコダ