麦秋至る(ばうしゅういたる)

麦が熟して、収穫するころ。
実りの季節を、麦の秋と呼びならわしました。
麦嵐なぎたるあとの夕餉かな  萩原麦草
夏服への衣替えの時期。
制服が切り替わった学生の頃のほうが、大人になってからより季節の変わり目
に敏感だったかもしれません。洋服ダンスも、冬服から夏服に入れ替えです。
「この服はもう着ないかな」とか、「そろそろ新しい服が欲しいな」とか、そ
んなことにも気がつきながら。いまは6月と10月(南西諸島は5月と11月)
にしていますが、古く平安時代には旧暦の4月と10月に行われ、更衣という
ならわしでした。
〔出典〕日本の七十二候を楽しむ-旧暦のある暮らし-
    白井明大著、東邦出版
mugi[1]