<建築グループ>「今の建物は安心?日本の耐震基準から学ぶ地震対策」誌上講義②

建築・耐震診断グループで開催したセミナーの際に、参加者の方の関心が高い項目やご質問を中心にセミナーの内容をご紹介していきたいと思います。
ご質問
「新耐震設計基準で設計された建物や 耐震補強した建物は安全なのです? 」
講師
「新耐震設計基準」というのは「建物の倒壊や崩壊を防ぎ、人命に損傷を生じさせないものとする事」が基準となっています。
建物が全く無被害ということはなくても、少なくも生死にかかわるような大災害とはならないと考えて良いと思います。
こちらは、阪神大震災における建物被害の状況を調査したものです。
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昭和57年以降の建物については、大破した建物が少なかったことがわかります。
反対に、昭和56年以前の建物は大破した建物が多かったことを踏まえると、
旧耐震設計基準の建物については、耐震診断・補強をすることをおすすめします。
                                       建築グループ